お道具いろいろ

演奏に使う楽器や道具について、少しお話しをいたしましょう。
                                                                                 




まず私、渡部が弾いておりますものが「箏」、一般的に「こと」と呼ばれているものです。
絃が十三本あることから十三絃と呼ばれることもありますが、
やはり皆さま「こと」と呼んでおられます。
以前は絹糸が使われておりましたが、なにぶん高価なものですから、
                  現在では廉価で丈夫な「テトロン」がよく用いられています。
                  ちなみに、右下の位置に座って演奏します。
                  購入は、稽古を始められてからお考えになればよいと思います。

             

十三絃箏の長さがだいたい180cmくらいなのに対して、
左側の写真にある「箏」
これが十七絃箏と呼ばれる箏です。
皆さまも名前はご存じでしょうか、お正月によく流れてくる曲として有名な
「春の海」の作曲者「宮城道雄」氏が考案された低音域を受け持つ楽器です。
今の邦楽合奏には欠かせない楽器として多くの場面で用いられています。
 









    

演奏する際に楽器とともに必ず必要なのが箏爪です。白い部分は象牙でできており、
貴重な材料を使っているのです。基本的に右手の三本の指にはめて爪の角を使って演奏します。
ご自分の指に合う輪を選んで、その輪に爪をはめ込んでご自分専用の爪が出来上がるわけです。

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